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1レーンあたり1万人

図らずも僕のビジネス思想が含まれているので、ある人のFacebook記事に対する僕のコメントを残しておく。

「1レーンあたり人口2000人が必要」というのは、いささか古いと思います。
ボウリング場経営も不動産事業ですが、上下しつつも土地価格は上昇していますので、床面積を必要とするボウリング場の坪当たり収益力は、他の事業選択肢が増えた現在では劣化が著しく、根拠はありませんが経営感覚としてざっくり「1レーンあたり人口1万人」あたりが妥当ではないではないかと思います。(地価が高ければそれに見合った稼働率が必要となり、必要な商圏人口も増えます)
オイルショック後の業界衰退には、既に供給過多の過当競争があったことと、ブームに便乗した素人経営者の放漫な「大名商売」があったのですが、その後も生き残ったボウリング場は当時よりは経営手法も洗練されていています。
しかし、今回のコロナ禍はまったく異質な脅威です。
もうひとつ別の側面を挙げますと、かつては産業を育てる意気が盛んであった金融機関が、今や利鞘で儲ける強欲な金融ビジネスになっており、資金調達の環境が悪くなっています。
私はボウリング産業が存続するためには、余暇消費の消耗品であるレジャー産業ではなく、愛好家に支えられるホビー産業として確立されることだとずっと考えてきました。
「誰でも知っている」から「知る人ぞ知る」への転化と、「知る人ぞ知る」ことを知っていることに対するステータスの醸成、このブランディングが鍵になると考えてきましたが、協力が必要な富と権力を握る階層やマスコミ関係者に、ボウリングへの理解が少ないという現実に何度も直面してきました。
インターネット時代ですから、草の根からの情報発信によって「知る人ぞ知る」ことの価値を高めいくことに期待していきます。

僕はかつて、社内提案書に「ボウリング早慶戦の復活を支援する」という内容を書いたことがる。
社会の支配層に「今はしないけど青春の一時期にボウリングに夢中だった」という人材を増やすための、ひとつのプロジェクトとして提案したのだ。
ボウリングの学生連合はシュリンクしているけれど、ビジネス的には一流大学のボウリング部の衰退が脅威だと感じている。
官界・実業界・金融・マスコミ・教育、こういう方面の要所にボウリング愛好家を配していくことが、ボウリング産業にとって重要だと、大手広告代理店と仕事をしている時に感じたものだ。

 

Published in ボウリング業界